うつ病患者さんのサポーターさんへのサポート
うつ病にかかると、患者さんが苦しむのはもちろんですが、周りで支えている家族、友人、恋人たちなどのサポーターさんたちも苦しい思いをします。
患者さんが支えられなければならないように、サポーターさんたちも支えられなければならないのです。
でも、サポーターさんたちを支えてくれる体制が、日本では確立していません。
ネット上には、うつ病の患者さんのためのコミュニティは結構あります。しかし、周りで支えているサポーターさんたちのコミュニティというのは、ありそうでなかなかありません。mixiなどにはいくつかありますけれど。
リアル世界の「うつ病患者家族会」などは、さらに少ないようですね。
「うつ病の家族への対応マニュアル」には、患者さんを支えるサポーターさんたちの助けになるように、ネット上に購入者限定サークルを設けています。
そこでは、患者さんへの対応について質問をしたり、知恵を出し合ったり、励まし合ったり、愚痴や弱音を聞いてもらったりしながら、お互いに助け合っています。
一人では耐えられなくても、何人かで励まし合えば、きっと乗り越えることができます。
直さないで聴いてみる
うつ病の患者さんが弱音を吐いたり、「死ぬ」なんていうことを言ったりすると、ついつい励ましたり、「そんなこと、言っちゃダメ」「前向きに考えて」などとアドバイスしがちです。
でも、そんなことをすれば、患者さんは「私の気持ちなんて、誰も分かってくれない」と思って、かえって切ない思いをしてしまいます。
だから、まずは相手の話を直さないで聴いてみましょう。
「ふんふん」「そっかぁ」「へー」「なるほどね」と相づちを打ちながら、うなずきながら聴いてあげてください。
直さないで聴くというのと、相手の考えや行動を認めることとは違います。例えば「死にたい」なんて、そんな行動を認めるわけにはいきませんよね。
でも、「死にたい」と思うほどつらいんだということは理解して欲しいんです。そして、「それだけつらいんだよね」と、その気持ちにより添って欲しいのです。
その上で、「でも私はあなたに死んで欲しくない」と、あなたの気持ちを語るのです。
それをしないで、いきなり「死ぬな」なんて言うと、患者さんはつらくなるばかり。
あなただって、弱音を吐いたら、「そんなこと言っちゃダメ」と叱られるよりは、「それはつらかったね」と、気持ちにより添ってもらいたいはずです。
だから、まずは患者さんの弱音を、直さないで聴いてあげてくださいね。
うつ病の人の励まし方
うつ病の患者さんが落ち込んでいるのを見ると、励ましたくなりますよね。
でも、「がんばって」なんて言うと、患者さんは「がんばってないと思われている」とよけいに落ち込んだり、「これ以上、どうがんばったらいいんだよ!」と追い詰められた気分になりがちです。
かといって、「がんばらなくていいよ」なんて言うと、「期待されていない」って受け取るし……うーん、「いったいどうしろって言うのよ!」って、こっちが言いたくなりますね(-o-;
励まし方の一つは、トップページにも書かせていただいたとおり、「がんばってね」に「る」を付け加えるというやり方。
あとは、励まそうとしないで、まずは患者さんの弱音をそのまま直さないで聴くというのがいいんです。
弱音を「なるほどね」と、そのまま聴いてもらうと、患者さんは少しですがホッとできるようですよ(^^)
この話題は、またいつか。
コラム
うつ病の患者さんの家族のサポートのために、最近では家族会ができています。
うつ病では、家族による対応が、回復のカギを握っています。
躁うつ病の患者さんの家族の多くは、対応が分からずに悩んでおられます。
うつ病の患者さんに対する家族の接し方を教えるマニュアルが必要とされています。
うつ病家族会は、千葉県、名古屋市、京都市などでも、活発に活動しているようです。
うつ病患者さんの家族の日記には、どうしていいのか分からない悩みがつづられています。
うつ病の患者さんだけでなく、家族が安心して相談できる場所が必要です。
うつ病関係の掲示板を見ると、多くの家族が悩んでいることが分かります。
躁うつ病への対処法を家族が知ることができれば、患者さんも助かります。
うつ病と闘う家族の助けになれる人が必要です。
家族のうつ病への対処が、患者さんの回復に大きな影響を与えます。
うつ病には家族集積性が見られますが、これは疾病異常の発生が特定の家族に集中して見られる現象を言います。
毎日新聞ではうつ病の家族に関する記事が取り上げられました。
うつ病の患者さんだけでなく、家族が抱える葛藤や苦悩に対するケアも必要です。
特に男の家族は、うつ病の患者さんに対して間違った対応を取ることが多いようです。
家族がうつ病になった場合の心得を教えてくれる教材は、あまり多くはありません。
家族の多くは、うつ病の患者さんとの接し方が分からないために疲れを覚えています。
うつ病の患者さんの家族を支援するガイドが求められています。
うつ病の回復は、家族との歩みの中でもたらされます。
うつ病は、家族との絆が深めるために与えられたプレゼントです。




